《MUMEI》 練習開始「とりあえず、練習しましょう部長」 「あ、あぁ」 しっかり者の副部長の言葉に、俺は集合している部員達の前に立った。 頼もエイミーに引っ張られ、二人で集団の中に入り 志貴は、少し離れて愛理さんの隣に並んだ。 「とりあえず、出演者はストレッチ・腹筋・発声練習。 衣装班は、被服室のカギ後で班長に渡すから、移動して。 休み中に衣装仕上げるの目標に頑張って。 小道具班は、部室で作業。 大道具班は、体育館裏で作業してて。出番済んだら保向かわせるから、それまで各自、前回の続きして。 演出班は、坂井中心に、今日は音楽室で、音響関係編集終らせて。 次回は照明関係やってもらうから。 相田…洋子、先生は演技指導お願いします」 (後は…) 俺は、洋子先生の隣にいる貴志先生を見た。 「俺は、体育館以外を巡回しながら裏方チェックするから、よろしく」 「…というわけで、皆、今日もよろしく」 そして、皆『お願いします』と言った後、各自移動を開始した。 「ちゃんと部長してるじゃない」 「部長ほどじゃないです」 「…田中君、私もう部長じゃ…、まさか、私の名前知らないとか言わないわよね?」 前へ |次へ |
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