《MUMEI》
信之「回りくどいなぁ」

「リオ、簡単に説明するよ」

リオがキョトンとしてた

信之「マミは、俺に気を使ってるの」
「リオを、祝福してない訳じゃないの」

「ここまでは、わかる？」
リオ「何で、何に、気を使ってるの？」

マミ「そこが、ズレてるのよ、リオ…」

信之「俺が、マミから聞いてるから」
「ヒロと、寝た事あるって」

「リオは、過去の事だから、もう、済んだ話しだと、思ってるんでしょ」

リオ「違うの？」

信之「生憎、リオみたいに、簡単にスイッチが入らない人も居るの」
「わかる？」

リオ「…」

信之「俺がそう」

「頭で理解してるからって、感情は別だよ」

「俺がもっと、大人なら、マミを困らせないんだけどね」

リオ「そこまで、わかってるなら、ノブ君が大人になれば済む事じゃない」

マミ「リオ、それは違うよ」
「私達は、私達のペースで、大人になるの」

「ならないかもしれない」
「それは、私達の問題なの」
「私は、ノブが１番大切なの」
「だから、今は、ノブの気持ちを１番に考えるの」

「それを、理解してって、リオに、言ってるのよ」

リオ「…」

マミ「人の気持ち、わかる？」

リオ「…うん…」

マミ「なら、私が、今、何が痛いか、わかる？」

リオ「マミ、ヒロと会いたくなかったんでしょ」

マミ「私は、別に」
「昔の事だし、一回寝たからって…特に何も思わないわよ」

「私が言葉を選んで、リオに伝えようとしてたから」「…ノブが…、」
「代わりに、話したの…」「リオに…」
「言葉、選ばないで…」

「ノブは、優しいから」
「私とリオを心配して、」「自分を…」

「そうさせた事が、辛いのよ、私は…」

リオ「…」

マミ「だから、私だけ参加するってのも、出来ないの」

信之「俺が嫉妬深いから、いけないんだけどね」

リオ「…」

信之「リオは嫉妬した事ないの？」

リオ「…昔は…あったかな…」

信之「俺は、そな辺りを歩いてるんだよ」

「だから、マミが気をつかってるんだ」

リオ「…」

マミ「わかってもらえたかなぁ」

リオが泣いていた

涙が流れ落ちたのが見えた

リオは、どんな人生を送ってきたのかなぁ

ズレてる所はあるけど

悪い人じゃない

…年上には、感じられないけどなぁ

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