《MUMEI》

パクッ──

と1口、

シフォンケーキを頬張る。





「──うん、美味しい」

「よっし──じゃなくてっ‥ありがとうございます──」





ぅぉぉ危ねぇっ‥。





「──ぁ、お代わりお注ぎしても──宜しいですか」

「‥うん」

「───────」





また、

半分位紅茶を注いだ。





「──どうぞっ」

「ん‥」





持ち上がるティーカップ。





お嬢様の、

笑顔。





‥笑顔‥!?





「ぇ‥‥‥」





お嬢様‥

笑った‥?





笑った‥‥‥。

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