《MUMEI》

「行くぞ、せーの!」
ルナがなづきの手を握り、振った。

「ちょっ、本気?」



  「「ありがとう」」




「俺達てば、やればできんじゃん?」


「こんな疲労を伴うありがとうは初めてだわ……」


「マゼンタ、高文連の絵で使うから

ありがとう

ありがとう

ありがとう!」
ルナは気を良くした。


「うー、
私も使いたかったのに」


「貸してあげるって」
もう自分のもの気取りだ。

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