《MUMEI》

ヒロ「リオ、クオーターなんだ」
「目立つだろ」

「付き合ってるとき、」
「自慢げでさ、」

「けど、仲間に、裏切られたんだ」

「リオ、輪姦されたんだ」
信之「!」

ヒロ「リオ、妊娠してさ」
「俺達、上手く行かなくなったんだ」

「リオは、親からも勘当同然になって」

「学校も辞めて」

「…」

「俺がリオの人生を狂わせたんだよ」

「何度か、リオに復縁迫ったんだ」

「忘れられなくて」

「それから、身体の関係は、たまにある」
「変な仲になったんだ」

「セフレやヤリ友とかじゃないけど」

「恋人じゃない…」

「お互い、他の人と、色々あったけど」

「こうなったんだ…」

「1番、自分らしく居られる場所は、リオのそばだった…」

「アホな話しだろ」

「7年近く掛かってさ…」
「バカだと思うだろ?」

信之「別に、思わないけど…」
「何でバカなの?」

ヒロ「…普通は、思うよ」「友人達は、俺にそう言ったしな…」

信之「ケンだっけ、」
「あいつもか?」

ヒロ「あいつが、1番、言ったかな…」

信之「古い、仲間なんでしょ」

ヒロ「学生からの付き合いだよ、奴とは」

信之「理解して、もらえなかったか」
「ヒロを心配して、そう言ったかだね」

リオ「ヒロを心配?」

信之「リオには、わからない?」
「その意味が…」

ヒロ「ケンが、どっちだったかは、いいんだ」

「理解して、欲しかっただけだよ」

信之「…」



マミ「けど、大切な人を、手に入れた訳でしょ」

「今は、それでいいんじゃない」
「後は、後で、」

ヒロ「そう、思ってる」

なんか、話しが重過ぎて
ビールばっかり飲んじゃった

信之「ちょっと、トイレ」


信之「うわぁ!」

トイレ行ったら

全面、鏡張だった

しかも、広くて

いっぱい、物が置いてあった


マミ「ビックリした?」

信之「うん」

マミ「私も、初めて入ったとき、ビックリしたよ」

「ラブホでも、滅多にないよね」

信之「同意を求められても…」

マミ「あっ…」

ヒロ「ラブホ、行った事ないの?」

信之「数えるほどしか…」
ヒロ「なるほどね」
「リオ、わかって来たか?」

リオ「うん、理解できた」「マミ、ごめんね」

マミ「ううん」

リオ「でも、マミがちゃんと教えてくれたら…」

ヒロ「言いにくいだろ、マミだって」

リオ「そうね…」

なんか、俺、バカにされてる?

まぁ、見栄張ったって、知れてるからなぁ

リオ「不思議な人って感じたのが、今、わかった」

「私が捨てて来た物を」
「ノブは、いっぱい持ってるんだね」

「だから、興味わいたのかな」

リオがワインを飲んだ

リオ「捨てた物と得た物」「…」
「釣り合い、とれないかなぁ」

ヒロ「それは、俺達が決める事だよ」
「しわくちゃの、しじぃーと、はばぁー、になっても」
「幸せだったら」
「得たものの勝ちだよ、リオ」

リオ「そうね」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫