《MUMEI》
驚愕の事実
マミ「よかった、」
「そんなとこで、遊び覚えたら、」
「凄く悪い男になってたかもね、ノブ」

「ノブの鈍感に感謝しなくっちゃ」

信之「…」

リオ「そうね、その鈍感にやられちゃったのよね、」「マミは」

信之「何、それ?」

マミ「リオ、言わないでよ」

リオ「ダメ、言っちゃう」
「マミが、ノブをね、ちょっといいなぁって、思って、モーションかけたんだって」
「けど、完全無視だから、頭に来たんだって」

「絶対、振り向かせてから、捨ててヤルんだって言ってたのよ」

信之「えっ?!」

マミ「ち、違うわよ」

リオ「始めはそうだったんでしょ」

マミ「…」

リオ「ホテルにも、誘わないって、言ってたわ」

「だから、遊びなれた男だって、思ったのよ、私はね」

「マミにモーションかけられて、誘わない男なんて居ないでしょ」

リオがヒロを見た

ヒロ「ムリ、だよな…」

ばつ悪そうに、ヒロが言った

信之「マミがモーションかけたの?」

マミ「…」

リオ「女がサイン出さなきゃ、なかなか誘えないわよ」

「男に、誘わすように、仕向けるものよ、普通はね」
信之「…」

リオ「マミがノブと海行くって、水着買いに行ったときね」
「まるで彼氏と海行くような感じだったわ」

「何度も試着して」
「あれこれ悩んで」
「マミ、かわいい女になってたわねぇ」

「ショーツまで、高いのかってたのよ、」
「って事は、勝負下着よね
「もう、完全に、惚れてたのよね、ノブに」


マミ「…うん…」
「舞い上がってたかも…」
信之「…」

マミ「怒った?」

信之「そっか、遊ばれて、捨てられるとこだったんだ…俺…」

マミ「ち、違うもん」
「のぶぅ…」

ヒロ「マミ、泣きそうじゃん」

マミ「リオが変な事言うからぁ」

マミの目に、涙が

溢れそうだった

信之「怒ってないよ、マミ、今は、こうして…」

マミ「ホント?」

信之「俺、嘘ついた事、ないよ、マミに」

マミの瞳から、涙がこぼれた

マミ「ノブ…」

マミが抱き着いて来た

リオ「ホントに、大好きなのね…マミ…」

俺はそっと、マミの肩を抱いた

リオ「…」

ヒロ「リオ、どうした…」
リオ「マミ、羨ましいな」「私は、戻れないな、あの頃に」



マミが照れ臭そうに

マミ「化粧、直してくる」
と、席を放れた

ヒロが鉄板の上で、肉を焼きはじめた

ヒロ「ノブ、仲良しじゃなくても、」
「一緒に飯くらい、食えるだろ」

信之「…うん…」


リオ「ノブ、聞いてもいい?」

信之「なに?」

リオ「マミのどこが好き?」

信之「どこって?」
「…部分的なものじゃないから、答えに困るな」

リオ「昔の自分を思い出したわ…」
「貴方たちを見て」

「ずっと、忘れてた気持ち…」

「マミが泣いた意味、わかる?」

「不安なのね…マミ…」

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