《MUMEI》

『やだ…… 安西 行かないで……』







急に怖くなった。

怖さというよりは、悪寒だ、俺の叫び声が余計に不安を増幅させる。

キャッチボールをしていた時、俺に触れた手は槙島先生だった?

だってそうじゃないと、この俺の声は録音出来ない。

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