《MUMEI》
美少女と愉快な変態野郎ども
義仲と昌平は耳をふさぎ、あからさまに眉をひそめた。


「すっげー声だな〜」

「心臓破裂するかとおもった」

「俺も」


いや!

それ、こっちの台詞だって!!


わたしは彼らと距離をとるように、のけぞりながら、力いっぱい睨みつけた。


「なんなのよ、あんたたち!勝手にヒトの携帯覗かないでよ!!」


この変態野郎どもっ!!と怒鳴り付けると、昌平がニヤニヤしながら、ズイッと顔を寄せてきた。

「いいね、その表情!!もっと見せて!!俺のこと踏み付けながら、ブタ野郎って言ってみて!」


………ヤベェ!

コイツ、マジで変態だ!!


.

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