《MUMEI》

「‥ケンカ売ってんのかお前」

「ごめんなさいぃ‥」

「‥‥‥また弁当食いに来たのかよ」

「ハイ‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「ぁ‥‥‥あはっ、邪魔‥ですよね──」





引き返そうとする小宮。





「‥おい」





‥何でか俺、呼び止めてた。





「大武君‥?」

「‥いる場所ねーなら好きにしろ」

「──ぇ」





──円い目。





「いいんですか?」

「‥‥‥訊くな」

「ありがとです♪」






──笑った。





小宮が、笑った。

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