《MUMEI》 学食にいた生徒たちがわたしたちに注目し、 そして騒ぎ出した。 「マジで!!あのふたり、そうなの!?」 「俺は気づいてたけどな〜」 「え〜!ショック〜〜!」 適当なことを口にしている。 そばにいた昌平と千影も、驚いたようだった。 「なに?やっぱり、付き合ってるの?」 「ホントにチューだけなのかよ〜?」 やめろ!! あおるんじゃないっ!! わたしが否定しようとする、そのまえに、 義仲が堂々と胸を張り、言い放つ。 「そーいうワケなんで、ちょっかい出すなよ」 言い終えた義仲の頭を、わたしは思い切り殴りつける。 「そーいうワケって、どーいうワケだっ!!」 . 前へ |次へ |
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