《MUMEI》
肉人形の同僚
ある日、氷室は職員室で残業していた。
そんなこんなでもうPM9時になっていた。
「すっかり遅くなっちまった」
氷室はタバコをくわえながらカタカタとパソコンのキーボードを叩いていた。




「精がでますねぇ……」
氷室の背後から、メガネをかけた男性が姿を現した。
「珍宝か…」
氷室はチッと舌打ちした。どうもこの珍宝という数学教師を好きになれないようだ。
「つれないなぁ氷室っち☆キャハ!」
ペロリと舌を出す珍宝。殺意が芽生える。いや、100万回殺しても殺したりないくらいの殺意だ。

ぞわぞわぞわ。
ぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわ。

「殺意が溢れる…俺を喰らい…飲み込…ム…っ!」

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