《MUMEI》 「ふぅ、ご馳走さまでした──」 「美味しかったね〜」 「うん」 「湯葉って初めて食べたけど──意外とイケるね、あれ♪」 「‥星野は湯葉を食べた事が無かったのか」 「菜畑はあるの?」 「‥当たり前だ。昔良く食べさせられていたからな」 「いいなぁ、平安貴族って──」 「何故だ‥?」 「だって毎日美味しい物食べてさ──」 「‥それは空想だ」 「ぇ?」 「貴族だとか‥そういうのは‥」 「ぁ‥ごめんっ、悪気はなかったんだけどさ──」 「気にしていないよ、‥それより、今日は早めに休もう。明日にはもう発たなければならないからな‥」 鳳君は疲れたみたいで、先に浴場に行った。 私とミドリも、少ししたら浴場に行ってみる事にした。 前へ |次へ |
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