《MUMEI》
席順
俺が案内されたテーブルには、柊・希先輩・頼・エイミーがいて


そこに、志貴と祐、それに俺が加わる形になった。


すぐ近くのテーブルには、緊張した表情の守・長谷川・渡辺


いつも通りクールな真司と瀬川


いつも通り穏やかな吉野


そして、いつも通り志貴に熱い視線を向ける拓磨がいた。


それから、やはり近めのテーブルに、高山家の大人組が


志穂さんを囲むように、仲村さん・大さん・楓さん・貴子さん・龍平さんがリラックスモードで歓談していた。


(…あそこはいいけど…)


俺は、最後のテーブル席を見て


すぐに目をそらした。


そこには


果穂さんと大志さん


固まる厳と、松本


…心なしか、顔色が悪かった屋代さん


それに、無邪気にはしゃぐ石川がいた。


「くるみって、意外と大物よね」

「あいつ体は小さいけど、器はデカイよ」


(そうなんだ…)


感心しながら俺は志貴と祐の話を聞いていた。


「祐也、久しぶりだったけど元気だった?」


(久しぶりってほどじゃないけど…)


話しかけてきた柊の言葉に、俺は頷いた。


それからすぐに、厨房からこの店の料理長である秀さんが出てきた。

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