《MUMEI》

コートに集まる選手たち。


秀皇大学ボールから試合が再開される。


「1本…」









『すぐにしかけんぞ。』


『すぐにしかけんぞ。』


『すぐにしかけんぞ。』









ゾクッ…









麻倉は、


味方の選手からプレッシャーを感じていた。


それは恐怖に近い物だった。


怒られるから。


そんな優しい物ではない。


恐喝。


麻薬。


レイプ。


その手の物に感じる恐怖に近い物だった。


「はぁ…はぁ…」


その様子は明らかだった。


(何だあいつ…?
様子がおかしいぞ…?)


「くっ…」


プレッシャーに耐えきれなくなった麻倉は、


右45にボールを渡した。


「はぁ…はぁ…」


(彼ヤバいんじゃない?


あの様子は疲労じゃない。


体調が悪いのか?


…それにしてはいきなりすぎる。


さっきまであんなにいい動きしてた選手だしな。


タイムアウトの最中に何か言われたか?


…確かに。


何かプレッシャーを感じてるようなそんな雰囲気がある。


…だとしたら、


何に?)


「…」

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