《MUMEI》

右45から三島へ。


三島から右45。


そして麻倉へ。


麻倉がパスを回そうとした時だった。


左45川上が、


クロスに入る。


(クロスか。)


セットプレーの種類が豊富な秀皇大学。


だからこそエースの選手がクロスに入っても、


何1つおかしい所はなかった。


「翔太!!」


(わかってますよ…。)


麻倉のロングを警戒し翔太が前に出る。


が、


(ん…
やべッ…!!)


麻倉はシュートを打たず、


川上にパスを出した。


「詰めろ!!」


川上はポスト位置。


「猪狩!!」


(わかってる!!)


6メートルラインギリギリから、








『すぐにしかけんぞ。』









(待ちわびた。)








川上のシュートは打たれた。








「ガンッ…!!」









バタッ…









「ビー!!」









「恭介!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫