《MUMEI》














『恭介。』


『あん?』


『次、
三島が打ってくる。』


『何でわかんの?』


『雰囲気。』


『…そんなん信じろっつ〜のかよ。』


『うん。』


『…わかった。』


『うん。
サイドオッケー!!』

















恭介は、


三島のシュートを取る為、


前に出る。


















(バカな!?


何で前に出れんだ!?


俺のシュート顔面にくらったんだぞ!?


普通ビビって前になんか出れね〜だろ!!


しかもサイドシュート、


めちゃくちゃ近い位置から打ってくるシュートが、


怖くね〜のか!?)

















「バシッ!!」


















(バカやろ〜。


めちゃくちゃ怖ぇ〜っつ〜の。


けどな。


家族の、


姉ちゃんの前で顔面当てられるなんて醜態さらしたまま、



逃げてたらカッコつかね〜だろ。)



















『…無理しないでね。』









『…やだよ。』


















(無理ならするよ。)

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