《MUMEI》

試合は進む。


秀皇大学の攻撃はよくできたセットプレーであったが、


どこからのシュートであろうと、


恭介がボールを後ろにそらすことはなかった。


そして秀皇大学のディフェンス…。








「45が止まんね〜!!


三島!!


お前が1枚目入れ!!」


「はっ…
はい!!」


三島とポストのディフェンス位置が変わる。


「…へ〜。」


「…?」


「ようやく出てきたかデブ。」


「…?」


「前半はお世話になっちゃったね!!」


クロが笑いながら言った。


「お前が相手なら…
遠慮はしなくてい〜よな?」


ヤマトに笑顔はなかった。


「え…え…?」



















「ビー!!」








試合終了のブザーが鳴り響く。


クロの速攻は、


逆転と共に、


反撃ののろしを上げた。


クロ、


ヤマト、


翔太、


恭介。


後半ラスト15分からは、


彼ら4人がゲームを支配していた。


そして、


最終スコア。


22対11。


海南クラブは、


大学界最強秀皇大学に対し、


ダブルスコアという大金星を上げて勝利した。

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