《MUMEI》

「お嬢様──」

「なっ‥何や‥、!?」

「──ありがとうございます──」

「ちょッ‥阿呆っ、何抱き付いとんねん!?」






真っ赤になりながら、

両手をジタバタさせるお嬢様。





「あんたなぁっ、こないな事してただで済む思うなや‥!?」

「承知の上っす☆」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「お嬢様‥?」

「阿呆‥‥‥」





呟いて、

お嬢様が腕を回してきた。





「阿呆やわ‥ほんまに──」





お嬢様──

何か、

泣きそうになってるみたいに見える。





「阿呆──‥」

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