《MUMEI》
専属
『ねぇ?ギル〜明日
から修行するの?』

ギルの胸元から顔を
上げて聞いた。


『ん?ああ、ラルム
実はな…調査して判
った事だが…お前の
風使いの能力はな…

移動能力でなくてな
癒しの能力だったん
だよ…』


『え?』


『つまり…癒しの風
使いなんだよ、お前
は…だから修行して
も移動の能力はあれ
以上は伸びないと言
う事だ…

すまぬな…だが、癒
しの能力はランクA
らしいぞ!』


…修行しても無駄か
はあっ僕ってやっぱ
り役に立たないなあ

ギルの言葉に凹んで
しまった。


そんな僕の様子を見
てギルが口を開いた


『なあ、ラルム?
お前〜私専属の風
使いになってくれ
ないか?』


『え?ギル専属の?』
ギルがゆっくりと
頷いた。

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