《MUMEI》

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約束の時間ピッタリに、待ち合わせ場所に着くと、すでに松本先輩がわたしを待っていた。

先輩は白いTシャツにグレーのカーディガンを羽織り、カーキのワークパンツをはいていて、ブラウンの革バッグを肩からナナメ掛けにしていた。

想像していたより、ラフな格好だ。

でも、あのなんてことないTシャツも、一枚ウン万とかすんだろーな……。



ま、今日のデートが成功すれば、
もれなくわたしも、そんな贅沢が出来るのよね。



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