《MUMEI》 そのうち、松本先輩がわたしの姿に気づき、片手を上げて合図を送ってきた。 わたしは駆け寄るフリをしながら(←実際は走っていない)、遅くなってゴメンなさいっ!と謝った。わざとらしくならない程度に、髪の毛をサラリと撫でて見せた。 松本先輩はわたしの姿を眺めて、なんかいつもと雰囲気が違うね……と呟いた。 それを聞き逃さず、わたしは先輩の顔を見上げる。 「違うって、どんなふうに?」 ………ふふっ! 正直に言えば良いのよ! . 前へ |次へ |
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