《MUMEI》
悲しみよ、コンニチハ
先輩は顔を赤らめながら、少し、わたしから目を反らした。


ほぅら、ほぅら!

言いなさいよ〜〜!

一言でいいんだから!


−−−『片倉さん、かわいいね』って言えば………。


先輩は意を決したように、わたしの顔を見つめ、じゃあ言うけど、と答えた。



「眉毛、ないよ」



衝撃的な台詞だった。
一瞬、頭が真っ白になる。



眉毛?



…………まさかっ!?



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