《MUMEI》
うわがきおく
息を吸って、吐いて


少しづつでも歩いてみたら


いつの間にか、悲しかったことなんか忘れて


いつの間にか、笑えるようになっていて


そうやって、君のことが頭の隅の方にほったらかされて


新しい記憶で、上書きして


そして本当に、忘れてしまう、消してしまう


何も無かったことにしてしまう


多分僕は、嫌な奴、駄目な奴


喪失感に押し潰されないように


そうなった、それを選んだ


多分僕は、嫌な奴、駄目な奴


今の記憶が何にも代え難く


大切なんだ


必要なんだ


一番なんだ

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