《MUMEI》

‥何か‥体育館に連れて来られた。





「で、あれ取ってくんないっ?」

「‥ぇ」





あれって‥‥‥オイオイ‥。





‥バドの羽根。





ネットの上の方に引っ掛かっちまってる。





「‥ほら」

「ありがとっ♪」

「さっすが185センチ☆」

「‥うるせぇ」





185センチは余計だっつの‥。





「あ〜待って待って!」

「‥もう用事ねーだろ」

「大武君って──小宮先輩の事好きだったりするの?」

「は‥!?」





何でそーなんだよ。





つーかアイツは関係ねーし‥。





思い出さすんじゃねーよ‥せっかく忘れようとしてんのに‥。

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