《MUMEI》
静かなる恐怖の足跡!
良次は、今、私鉄の電車に乗っている。 朝、子の教育問題の事で家族と些細な事で喧嘩しむさくさして気持ちが整理できないでいるのだ。その時、不意に持っている携帯がマナーモードで主人に事を知らせた。 他の携帯にかかった様で白髪の老人、香水のキツイ女、学校の女子生徒、額に汗を書いているオタク男、買い物おばさんなど、みんな、携帯の1点を見つめている。 それほど携帯の内容が異様なのだ。 良次もそれにもれず、携帯を見ている。 黒い画面に赤い文字で「STRS診断」と書かれている。 迷惑メールかと思い消そうと思ったら次の画面に移行した。 質問だ! 内容は次のとうりだ! 1,貴方は肉親を殺して見たいと思いますか。 2,災害の時は、人は助けなくてもいいから自分が助かればいいと思う事があるか。 3,人は独りの方がいいか。 4,苦しみはいらないか。 5,悲しみはいらないか。 6,喜怒哀楽、貴方は、どの状態が多いか。 7,最後に、ヘルプが必要か。 すべてに答ないと、携帯が普通に起動しません!良次は、理科の教師だった事と少しの興味があった事が手伝い、質問に答えていた。 すると、こんな、文字がでてきた。「STRS,ナンバー6 ヘルプ必要、状態マイナス、精神不安定、危険度の段階は中、クラッシュの恐れあり、他のナンバーは、危険大、クラッシュ段階、ヘルプ効果小、修正中!修正不可能段階に移行しない事を祈る。そんな風に文字が出て消えた。 何だったんだ?首を傾げた?。このメールを見てた全員が良次と同じ行動をとった。ただ、その行動は、一瞬で、個々の生活行動に戻った。恐らくここに、いる全員が、この文字の本当の意味を知らない。 恐怖が近付いている事も! 良次は、何事もなかった様に携帯をしまい。自分の教壇に向うのだった。 続く・・・
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