《MUMEI》 「なぁ〜んか長い1日だったな。」 帰り支度をするヤマトがぼやいた。 「濃い1日だったことは確かだね。」 汗だくのシャツを脱ぎながら、 クロが答えた。 「クロ。 ヤマト。」 着替えを終えた泉が、 2人に近寄り話しかける。 「お疲れした!!」 「した〜。」 「なはは!! クロ。 ケガは?」 「大丈夫っす!! 泉さんも見てたでしょ?」 「あぁ。 お前らマジすげ〜わ。 できることなら… 一緒にやりたかったな。」 「すいませんね。 ハンドは辞める気だったんで秀皇には入んなかったんすよ。 ま。 結局やってますけどね。」 「それだけクロがハンド好きってことだろ。」 「…どういうわけかは知らないんすけど、 なぁ〜んか僕は良いキーパーと縁があるみたいで。 ついつい惹かれちゃうんすよね。」 「…確かに。 良いキーパーみたいだな。」 「性格はあれですけどね。」 「くはは!! い〜ね。 最高。 やっぱお前ら楽しいわ。」 「そうすか?」 「そうだよ!! …うん。 まぁじゃあ元気でやれよ。」 「ケガさせといてよく言いますね。」 「ふん。 俺の意志じゃね〜よ。 申し訳ないとは思ったけどな…。」 「い〜っすよ別に。 僕がそれだけの選手ってことでしょ?」 「くはは!! 確かにな!!」 そう言うと泉は、 体育館を後にしようとした。 再び着替えようとするクロ。 「クロ!!ヤマト!!」 振り替える2人。 「またな!!」 前へ |次へ |
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