《MUMEI》

 克哉さんに注意されても悪びれる様子も無く、さくらさんはくるみちゃんにおっぱいをあげはじめていた。

 まぁ、そりゃそうだよね…。

 子供におっぱいをあげるのなんて母親として普通の事なんだろうし、慌てる僕の方がおかしいんだよね…。

 でも…。

 躊躇無く、あんなマンガとかでしか見た事が無いような大きな胸を晒け出されると、どうしたって驚いてしまう。

「…あ、そうか!」

 僕の様子に気付いたらしいさくらさんはニヤッと笑うと、さらけ出していた前を隠すのかと思ったら、僕の名前を呼びながらこっちに向か

ってシャツをガバッと広げてきた。

「ぅわっ///」
「うひひ♪」

 そんな僕の反応を見たさくらさんはケラケラと笑い、結構楽しんでいる様子だった。


「くるみぃ、もう大きいんだからそろそろいい加減にしろよぉ…」
「んん〜ι」

 口に乳首を含んだままコツンと頭を叩かれても、ママのおっぱいを鷲掴みしたまま、その小さな手をゆっくり動かしながら一生懸命吸いつ

いていた。

 そんなくるみちゃんを見ていると、やっぱり本当のパパとママの元に居る方が、くるみちゃんにとっても幸せなんだろうな…と、思ってし

まう。

 僕におっぱいがあったら、こんな風に思う存分あげられるんだろうな…。


「お前のお兄ちゃんはなぁ〜幼稚園入る前に卒業したってのにねぇ、こんなに巨大になっちゃって…何でだろうね〜…」

 克哉さんは相変わらずうつ向いたままで、マックスさんはさくらさんの胸元辺りなんだかくるみちゃんだかを見ながらニコニコしていた。

「あ〜あの子達はくるみと同じくらいまで飲んでたからあんなにちっちゃいのかもなぁ〜」

”あの子達”というのは双子のはるか君とかなた君の事だ。

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