《MUMEI》

「…覚えてた。」


「…ありがと。
お姉ちゃんも恭ちゃん大好きだよ。」


「…バカか。
キモいし。」


「あはは!!
かわいくな〜い!!」


「くはは!!
うっせ〜よ!!」


2人の笑い声を聞いた母は、


ふっ、


と微笑むと、


2人を呼んだ。


「早く降りといで〜!!
ご飯冷めちゃうよ〜!!」


「今行く〜!!」


2人は笑いながら顔を合わせる。


「…行こっか。」


「うん。


…あっ、


姉ちゃん。」


「ん?」


「HappyBirthday。」


「…ありがと。」


階段を降りる2人。


「じゃあケーキのチョコもらうな!!」


「あはは!!


い〜よ!!


あたしには恭ちゃんがくれたチョコあるから!!」


「マジ!?
やった〜!!」


はしゃいで食卓に着く恭介。


(…変わらないなぁ。)


春奈はその様子を笑って見ていた。


(誕生日…か。


そういやクロも、


もうすぐ誕生日だったな。


あいつ1番子どもっぽい癖に俺たちより先に二十歳か。


…似合わね〜の。)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫