《MUMEI》
嘘
「嘘っ!!」
「冗談に決まってるじゃん。絵麗那の顔見てれば分かるよ･･好きになっちゃったんでしょ??」
「ぅん･･」
「あたし、応援するから･･」

　〜琉緒〜
『あたしも･･福山先生の事好きになっちゃったけど･･絵麗那にあんな顔されたら･･』


　〜絵麗那〜
『純･･あたしどうしたいいかなぁ･･･純ならどうする??』

　純がもっと前に言ってくれたら、私はこの学校にはいなくて･･琉緒にも会えなかったでも･･純とずっと一緒に入れたのに･･。

　あの日、もしも私がＯＫを出してたら･･キミはあんなことにはならなかったんだよね―。

「絵麗那〜、一緒に帰ろう??」
「いいよ」
「あたしの元彼のこと気にならない?」
「気になるけど･･」
　気になるけど聞いたらいけない気がしたから････。
「あたしのね、元彼はね･・美山　大空（ミヤマ　ソラ）っていって、すごくかっこよかったの。でも、浮気してた･･二股かけられてたの･･あたしって本当バカ･･見る目ないよね」
「そんなことないよ」
「大空はね･･元から彼女がいたんだって･･」
「そっか･･」
「信じてたの･･大空のこと」
「その人は今どこにいるの??」
「この学校にいるの。3組に･･」
「隣のクラス??」
「そう･･、同じクラスになったら･･って思ったけど･･ならなかったしな･･」
「うん」
「もう、嫌いだけど」
「うん」
「だから、絶対格好いい人見つけるんだ!!」
「そうだねっ!!」

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