《MUMEI》 合流柊と希先輩は、必死に笑いを堪えていたが (肩震えてるし、うつ向いてても顔笑ってるから) 我慢できていなかった。 「日本語、わかるの?」 「ゆっくり、なら」 「イエスタクマよりわかるよな」 頼がエイミーの肩を抱いた時 「なになに? イエスタクマって」 「賑やかだな、こっちは」 守と真司がやってきた。 「女性陣は?」 「あっちに挨拶」 真司が指差した方向には、果穂さんがいた。 屋代さんは既に志穂さんと仲村さんのいるテーブルに避難… 移動、していた。 タイミングを失ったらしい厳はその場を動けず、当然、松本と石川もそのまま座っていた。 が… 「あ、祐也先輩、祐。食べ終わってる」 俺の視線に気付いた石川は、席を普通に立ち、こちらに向かってきた。 「待ってくるみ」 「くるみちゃん、私も!」 石川を追いかけるように、厳冬松本は慌てて立ち上がった。 こうして 果穂さんと大志さんの元に会社関係者と屋代さん・仲村さん以外の大人組が合流し 俺達の元に、ある意味いつもの子供組メンバーが集まった。 前へ |次へ |
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