《MUMEI》 ◇──って訳で。 来ちゃいました、並木道──。 何気に手繋いじゃってるんだけどっ‥。 しかもカイ君‥。 やっぱカッコいいじゃんっ‥。 「お前‥‥‥」 「ハイ?」 「‥かわっ‥‥‥」 「川‥?」 「‥ちげーよ‥」 カイ君、何でか呆れ顔‥。 あれ‥川じゃないの? 「──ぁ"ッ」 「は‥? ──っておいっ‥」 いきなり私が背中に隠れたから、カイ君がビックリした。 「‥オイ、アンズ‥」 「ダ‥ダメなんです‥」 「‥何が」 「で‥‥‥でっかいワンコが‥」 前へ |次へ |
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