《MUMEI》 「つかれた……」 俺より軽いつったって数センチの背丈の違いだ。 「俺が折角、足腰鍛えさせてやってるのに。」 よく言うぜ。 乙矢は相変わらずさっさと先行くし。 なんていうか、マイペースの間に板挟み的な? つか、正直な所人にまともに付き合えるのが俺なだけなのだが。 七生は基本我が儘で自分の思い通りにならないと暴れ出すし。 乙矢は自分の興味ないものには恐ろしく冷酷な一面があるから誤解を受けやすい。 普通の俺が支えてやらんことには二人とも不完全なんだな。 それでも最近乙矢は自分で社会に適応する術を見つけたようだ。 ―――――――――問題は 「今日て体育何時間目だっけ? あ、シャーペン貸して、また忘れた。」 七生、お前だお前。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |