《MUMEI》

運動公園。


駅方面から大通りを抜けると、


広く遊具の揃った公園がある。


春には花見をする為に集まる人でいっぱいだ。


夏にも若者には人気である。


遊具を使い遊ぶ者、


持参したスポーツ用品で遊ぶ者など様々だ。


「あれ?
通り抜けちゃったか。」


「俺久々来たわ。
ちょっと遊んでかね?」


「あ〜、
別にいいけど。」


関谷と日高。


赤高両サイドの2人が、


運動公園へ足を踏み入れる。


「うわっ…
結構人いんな…」


「日曜なんてこんなもんだろ。」


「おい見ろよあそこ。」


「あん?」


日高が指を指した先には、


音楽と共に人だかりができていた。


「何かやってんのかな?」


人が集まる場所へ行く2人。


「ちょ…
すいません。」


人の間を抜け、


中心へとたどり着く。








「イヨ〜!!
ホゥ!!」








「あいつ…」


そこには、


人だかりの中心で踊る一ノ瀬未來の姿があった。

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