《MUMEI》

「まあ、じゃあその彼女を支えたくて付き合いはじめたんですね!素敵です!」

瞳子さんには恋人ということにして話しておいた。


「一つ下のくせにしっかりし過ぎて。自分だって大変な筈なのにそんなそぶりもみせないんです。あ……、安西に似ているかもしれないです。」

すいません、本人です……。


「そうなんですか?私、彼のことよく知らなくて……彼のお母様が私の母と遠縁だったので。何度かパーティーで会った時は冷ややかな印象で……あ、ごめんなさい。」

安西が……いろいろあったからな。


「俺、恋人に沢山助けられてるのに、なにも出来なくて悔しいんです。」


「ス、ステキ……それは愛ですね?愛なのですね?」

瞳子さんはクルクル回りだしそうな勢いで目を輝かせている。


「愛って程では……。」


「お待ちになって、私一人よりも男性目線で考えることも大事です!」

携帯を出して誰かと連絡を取っている。
………………ん?
ナニコノ展開……?

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