《MUMEI》 わたしは指先で目尻を拭う。 「……先輩、わたしのこと、キライなんだね………」 悲しげな声で、ボソッと呟いた。先輩は本気で慌てる。 「違うよ!キライじゃないって!」 わたしは潤んだ瞳を先輩にむける。 「……キライじゃないなら、どうおもってるの?」 先輩は、うっ……と黙り込む。 「そ、それは………」 そこまで唸って、俯いた。耳まで真っ赤だ。 ………フフン! もう、かわいいわねっ!! 松本先輩ったら、ウブっぽくて、 ますますイジメたくなっちゃう!! ……みんな、気づいているかもしれないけれど、 わたし……… どSなのよ♪ . 前へ |次へ |
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