《MUMEI》

平凡で良かったのは他にも理由がある。

「七生せんぱあ〜い、
おはようございまーす!」
一年女子軍団だ。
化粧が厚いのでここではケバい族と呼ぼう。

その年齢より幼さを残したルックスと誰にでも砕けた性格のお陰で中々後輩(ケバい族含む)からの支持が厚い。
―――――しかしコイツは大の年上好き。範疇外の方々だ。


ケバい族に捕まり欠伸が出るほど実のないやり取りをする。本当よくやるな。
でも、そろそろ疲労が顔に表れている。
「今日は教室移動する日だぞー」
助け舟を出してやった。



好きだとか、付き合ってくださいだとか、言い寄られ、モテることは男としては大変な名誉かもしれない

だが女の醜い争いや、執拗なアプローチを間近で目撃したり、告白の下準備に加担したりするのは正直、うんざりしている。

しかも、ミスター超人乙矢も含め二人分、十三年間この身に染み渡る程女性の心理を理解したつもりだ。

今まで女性恐怖症にならなった自分を褒めたい。

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