《MUMEI》
トータルプロデュースとバランス
「今日の祐也の服装は津田家プロデュースだから。靴と時計以外」


志貴が言うように、黒いズボンは龍平さん


ベルトは貴子さんの見立てで


これらが俺へのプレゼントでもあった。


ちなみに靴は、仲村さん・志穂さん・屋代さんからのプレゼントで


デザインやサイズ等の相談を志穂さんとやりとりのある蝶子さんの夫


『シューズクラブ』の俊彦さんにしたらしく、津田家プロデュースの服装にも、俺の足にも驚くほど違和感なく馴染んでいた。


「本当はもう少し胸元開けてネックレスでもつけるのもありかなって話出たけど…」

「あ!」

「祐也にネックレスは微妙かなって… …どうしたの?柊」


柊は『あ』の口から固まっていた。


「実は…」


そんな固まってしまった柊のポケットから希先輩が取り出したのは、長方形の小さな箱。


中身は


シルバーのシンプルなネックレスだった。


「あれ? これって…」


祐がまだ固まっている柊の首元を覗き込むと


そこには、全く同じデザインのネックレスがあった。


「…私もしてるけど」


確かにそれは、希先輩がしているネックレスとも同じデザインのネックレスだった。

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