《MUMEI》
思えば遠くに来たものだ。
我は、リュウ、記憶を辿って、同居人が引越してきた時を思い出していた。 リュウは、その時は、まだ、外から傍観していた。 リュウは、その時、前の住人の事を思い出していた。 若い看護師の女性と母親だった。金を貯めて出ていったのだ。しかも、この看護師の女性、優しい事に次の住人に携帯シャワー室を置いていたのだ。次に入ってきた同居人は、喜んだね!金をかけないで小型ながら、シャワー室が手に入ったんだから、我も、何度か入った事があるが、シャンプーをかけられた事があるので、好きになれない苦手なモノのひとつだ〜 さて、話は、元に戻るが我が、前の住人と比較しようと、外で地獄耳をたて聴いているとこんな話をしていた。 同居人(父)「こらから、1から再出発だなぁ〜過去を忘れよう!」 同居人(母)「そうですね。さぁ!荷物でもほどきましょう。」 同居人(息子) 「どれから、荷物をほどく!」 そんな、感じから始まり近所で日常品を買ってきて落ち着いて、3人の同居人は、顔見合わせ、明日からの希望と不安を互いに消そうと笑顔で話ているのだ。息子は、明日から親戚の清掃会社で働く事になったみたいだ。夫婦も、いつまでも、この場所にいるつもりがなく住み込みの夫婦の管理人の仕事を探すと話ていた。そして、「思えば遠くへきたものだ」とも話していた。 しかし ! 我が見る限りでは、成功の道は、細いが太くなる可能性はあるか!近じか接触して見るか!と言う結論にたした。 これから、3日後、我は青い首輪をして、正装をして、ベランダに立って我の自慢の鳴き声で呼んでみた、そしたら、同居人の母が出てきて言った。 同居人(母) 「黒ネコちゃん、首輪をしているのね。どこから来たのご飯でも食べる!」 そう言って、サケと味噌汁のまぶした猫マンマを私にくれた、私は喜んで残さず食べた。我は、何回か来てこの家の同居人を気にいった。そして、歓迎の意味を込めて鳴くのだった。よく、遠くから来たなこれからヨロシク☆と〜 つづく

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