《MUMEI》
悪夢のはじまり。
義仲は笑いながら、奇遇だな〜〜と言い、こちらに近寄ってきた。


「なにしてんの?買い物?」


わたしはなにも答えず、必死に目を逸らした。

アホ義仲は不思議そうに、どうしたの?と呟き、執拗にわたしの顔を覗き込もうとする。


「ねー、璃子ちゃ〜ん!なんでこっち見ないの〜?」


ねーねー!としつこくわたしに纏わり付く。わたしは死ぬ気で無視した。




−−今日はとっても、とっても大切な日。


わたしの将来を賭けた、正念場。



だから………………!



こんなところで、

こんなアホに、

めちゃくちゃにされるわけにはいかないんだよっ!!




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