《MUMEI》

松本先輩はわたしの目を見ないで、言った。






「さよなら、片倉さん」






脳天に雷が落ちたような衝撃が、全身に走った。






………ウソ。




信じられない気持ちでいっぱいだった。


松本先輩はわたしに背を向けて、ゆっくり遠ざかっていく…。




………そんな。


まさか。


−−−−フラれた………?




「ウソ…!」




かの世界三大美女もビックリの、


超絶☆美少女である、


この、わたしが…………?




「…………ウソでしょぉッ!?」





わたしの悲痛な絶叫が、街中にこだました。



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