《MUMEI》

「‥何だよ」

「ぃぇっ、ゅ‥夕焼け綺麗ですねっ」

「‥‥‥何気に今ごまかしたろ」

「ごまかしてなんかないですよぉ♪」

「‥無駄にテンション上げんのやめろ」

「ぅっ‥スイマセン‥」

「‥何か‥‥‥」

「ハイ?」

「‥変なデートになっちまったな」

「そうですか? 私楽しかったですよ♪」

「‥敬語やめたらどーだ‥?」

「何かくせになっちゃって、あはは‥」

「‥いーなら別に文句言うつもりねーけどな」

「───────」

「帰っか‥‥‥」

「もうですか?」

「‥野宿してーのか‥?」

「ぜ‥全然っ‥」

「‥なら来いよ、夜になっちまうぞ」





アンズの事引っ張って、扉に向かう。





──何か、嬉しかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫