《MUMEI》

「‥‥‥ほら、ここだろ」

「ハイッ‥ありがと、ござい、ました‥」

「‥じゃ」

「ぁ‥ちょっと待って下さいっ」

「‥は? 」

「またっ‥‥‥行きたいなぁって──」

「‥どこに」

「どこでもっ‥カイ君と一緒に行けるならどこでもいいんですっ」

「‥‥‥フ‥」

「へ‥‥‥」

「──サファリパーク行くか、じゃあ」

「!!っ‥そこだけはダメですーっ」

「どこでもいーんだろ?」

「サファリパーク以外なら、どこでも‥」





自信なさげに、アンズが呟く。





「ダメ‥ですか?」

「‥いーんじゃねーの」

「ほんとですかっ?」





‥やっぱテンション変わりやすいな‥コイツ‥。





「‥とにかく今日はもう帰っから」

「ハイッ──じゃあまた月曜日にっ」

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