《MUMEI》
戦いのゴング
.


わたしは街外れにある、寂れたゲームセンターの中にいた。

店内はお世辞にもキレイとは言えず、柄が悪そうな不良ぽい男どもばかりで、どうにもむさ苦しい。



………その中で。



狂ったように、格闘ゲームに没頭するわたしの姿があった。

普段であれば、こんなお上品なトコロに立ち寄ることなど−−まして、目の色を変えてゲームをするなど、考えられないことだった。



だって、わたしは泣く子も黙る、超絶☆美少女!



こんなシブイ場所は、はっきり言って似合わない!


…てゆーか、異世界。

…てゆーか、異次元。



………そんなことだから。



「あの女見てみろよ」

「ひとり?ナンパ待ちとか?」

「芸能人?めちゃくちゃオーラ出てる」

「おい、だれか声かけてこいよ!?」



周囲から浮きまくっていた。




.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫