《MUMEI》 戦いのゴング. わたしは街外れにある、寂れたゲームセンターの中にいた。 店内はお世辞にもキレイとは言えず、柄が悪そうな不良ぽい男どもばかりで、どうにもむさ苦しい。 ………その中で。 狂ったように、格闘ゲームに没頭するわたしの姿があった。 普段であれば、こんなお上品なトコロに立ち寄ることなど−−まして、目の色を変えてゲームをするなど、考えられないことだった。 だって、わたしは泣く子も黙る、超絶☆美少女! こんなシブイ場所は、はっきり言って似合わない! …てゆーか、異世界。 …てゆーか、異次元。 ………そんなことだから。 「あの女見てみろよ」 「ひとり?ナンパ待ちとか?」 「芸能人?めちゃくちゃオーラ出てる」 「おい、だれか声かけてこいよ!?」 周囲から浮きまくっていた。 . 前へ |次へ |
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