《MUMEI》

「──ゴ〜メンゴメン、待った?」




 ミドリが丘に来たのは、お昼頃になってからだった。




「お腹いっぱいになったら眠くなっちゃってさぁ──」

「ご親切どうも」

「? やだなぁ、それ何の事〜?」

「──ぃゃ、何でも無い」

「そだっ──写メ撮ってあげる♪」

「しゃめ‥?」

「ケータイで写真が撮れるんだよ」

「携帯電話で‥?」

「ほらっ、2人共並んで並んで♪」

「───────」

「それで本当に写真が撮れるのか‥?」

「あったり前じゃんっ」

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