《MUMEI》

 ミドリが、ケータイで私達を撮ってくれた。



「──よしっ、撮れた撮れた〜♪ ほらっ、いい感じじゃん?」

「───────」

「上手いな、撮るの‥」

「でっしょ〜?」

「‥ぁぁ‥」

「さあてっ、と! お昼食べ行かないっ?」

「ん‥‥‥もうそんな時間なのか」

「うん、あともうちょっとでお昼だし。──サクヤ‥?」

「ぇ‥ぁ、ごめんっ今行くねっ」




 何だか、この桜の側から離れたくない。




「よぉしっ、じゃああたしちょっと行って来るね?」

「ミドリっ‥?」

「お花見弁当、買ってくるからさ♪」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫