《MUMEI》

かび1「おい…。これに見覚えはあるかびー?」



かびるんるん1号は、一枚の紙切れを天丼マンの目前にかざした。



天丼マン「それは…たしか…あっしがバイキンファイナンスから借入れたときに、一緒に契約させられた…」



かび1「そうだ。かびー…。」



それは3年前、天丼マンが借入れの条件として契約を強要された、生命保険契約の証券だった。



かびるんるん1号&2号は不気味な笑みを浮かべて、怯える天丼マンを挟むように立った。



かび2「生命保険ってのは、契約後3年未満は自殺による保険金支払いが不担保なんだかびー。」



かび1「で、今日がオマエが借入れをした日から数えて、ちょうど3年目なんだかびー。(笑)」

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