《MUMEI》 下品な笑い声をあげながら、少年は力ずくでわたしの身体を地面に転がし、そのうえに覆いかぶさってくる。 「ずりーな!!おまえ、1番かよ!」 「ゲーセンでこの女を最初に見つけたの、俺だぞ!」 他の少年たちも、じりじりと近寄ってきた。 わたしを組み敷いている男は、顔だけ振り返り、うるせーなぁ!と怒鳴った。 「邪魔すんなよ!終わったらすぐにマワしてやっから……」 わたしの上でまたがっている少年が、話に夢中になっている今が、チャンスだとおもった。 右足を自分の胸元へ向けて、勢いよく引き上げた。 −−−−ズンッ!! 「あァッ…!!!」 わたしの右膝が、組み敷いている少年の股間にクリーンヒットした。膝にイヤな感触が残る。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |