《MUMEI》

下品な笑い声をあげながら、少年は力ずくでわたしの身体を地面に転がし、そのうえに覆いかぶさってくる。


「ずりーな!!おまえ、1番かよ!」

「ゲーセンでこの女を最初に見つけたの、俺だぞ!」


他の少年たちも、じりじりと近寄ってきた。

わたしを組み敷いている男は、顔だけ振り返り、うるせーなぁ!と怒鳴った。


「邪魔すんなよ!終わったらすぐにマワしてやっから……」


わたしの上でまたがっている少年が、話に夢中になっている今が、チャンスだとおもった。


右足を自分の胸元へ向けて、勢いよく引き上げた。




−−−−ズンッ!!


「あァッ…!!!」




わたしの右膝が、組み敷いている少年の股間にクリーンヒットした。膝にイヤな感触が残る。

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