《MUMEI》

少年は急所を両手で押さえ、わたしの上から転がり落ち、地面の上をはいずり回った。残りのふたりは、青ざめた顔で彼を見つめていた。


わたしは立ち上がり、悶絶している少年を見下ろして、鼻を鳴らした。


「あんまりオンナ、なめんなよ!!」


それからわたしは踵を返し、駆け出した。他の2人の少年は、慌てて追いかけてくる。


「待て!!」

「逃がすなっ!」


わたしは無我夢中で足を動かす。




………ジョーダンじゃないッ!!


こんなヤツらに、


わたしの大事なバージンを、


簡単に奪われてたまるかよッ!!!




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