《MUMEI》 . −−−−しかし。 「きゃっ!!」 河原なので足場がとても悪く、さらに履いていたパンプスのウェッジソールのせいで足をくじいた。わたしは体勢を崩し、そのまま、なすすべなく倒れ込む。 すぐさま立ち上がろうとしたが、くじいた足に激痛が走る。とてもじゃないが、動かせる状態ではなかった。 ………ちっくしょーッ!!? 地面の上でジタバタともがいていると。 がっちり身体を押さえ付けられた。 「捕まえたぞ!!」 ゼイゼイと肩を激しく上下させながら、仲間に大声で知らせた。追いついた仲間の少年も、額から流れ落ちる汗を腕で拭いながらギロリと、わたしを睨みつける。 「ナメやがって、このアマ!?」 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |