《MUMEI》

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−−−−しかし。


「きゃっ!!」


河原なので足場がとても悪く、さらに履いていたパンプスのウェッジソールのせいで足をくじいた。わたしは体勢を崩し、そのまま、なすすべなく倒れ込む。


すぐさま立ち上がろうとしたが、くじいた足に激痛が走る。とてもじゃないが、動かせる状態ではなかった。




………ちっくしょーッ!!?




地面の上でジタバタともがいていると。


がっちり身体を押さえ付けられた。


「捕まえたぞ!!」


ゼイゼイと肩を激しく上下させながら、仲間に大声で知らせた。追いついた仲間の少年も、額から流れ落ちる汗を腕で拭いながらギロリと、わたしを睨みつける。


「ナメやがって、このアマ!?」


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