《MUMEI》
助けてッ!!
わたしは馬乗りになっている少年を睨み返して、大きな声で叫んだ。


「気安く触んじゃないわよ、このクズッ!!」


わたしの暴言に少年は、なんだと!?と叫び、わたしの服に手をかけた。




−−−ビリビリビリビリッ!!




ワンピースの胸元を力ずくで破られた。
ピンク色のブラに包まれた、わたしの豊満なバストがあらわになると、少年たちは口笛を吹いた。


「やらしい身体だな!」

「アイツとヤリまくってんだろ!?」


わたしは固まった。


こいつらが言う、『アイツ』とは、義仲のこと……。




「キモいこと言ってんじゃねーよっ!?」


怒鳴りつけたが、


「うるせーな!」


わたしの口の中に、タオルを無理やり突っ込んだ。


−−−声が、出せなくなる。




.

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